後知恵バイアス あどみん
あどみんです。(アドミンはAdministratorの略で女の子の名前ではありません)😁
今日はちょっと難しいお話です。
私もつい最近知った言葉ですが
後知恵バイアス
って言葉、みなさんご存知ですか?

結果を知った後に
その結果は初めから予測できていた
と思い込む心理現象のことです。
これは認知バイアスの一種で
意思決定に悪影響を与える
ので注意が必要です。
バイアスという言葉、この他に次のようなものがあります。
確証バイアス・・自分の都合の良い情報を集めてしまう
自己奉仕バイアス・・成功は自分の能力、失敗は外部要因のせいにすること
なぜこの後知恵バイアスに陥るかというと・・
人間の過去の記憶(経験、体験など)は固定された画像のようなものでなく、思い出すたびに脳内で自分の都合のいいように改変、再構築しています。
結果を知った後に、その結果に合わせて自分の過去の考えを無意識に改変するということを脳が行っているからなのです。

例えば
あのプロジェクトは失敗することを自分は予測出来ていた。
などと、後から言う人って周りにいませんか?
プロジェクト等、特に初めて行うことは、開始時は見えないリスク要因が沢山あり正確には予測できないはずなのに・・
予測できるのであれば、なぜ最初に言ってくれないの?
そう思いますよね。
後知恵バイアスはこれらの要因で発生していると考えられています。
・結果に合致する情報は、そうでない情報よりも思い出しやすい為、過大評価されやすい。
・結果に意識が引っ張られ判断が歪んでしまう。
・自分自身の能力や判断力を過大評価したいという欲求から、最初から知っていたと思い込みたくなる。
・自分は物知りであり有能であると思わせたい。
・結果を知る事と、事前に予測する事は全く異なるにも関わらず、結果を知った後ではあたかも予測できていたと錯覚してしまう。
この後知恵バイアスは、企業活動において悪影響を及ぼす場合があるので
特に管理職の方はご注意ください!

・上司が失敗に対して予想可能だったと過度に判断することで、部下が新しいことに挑戦する意欲が低下する。
・あの失敗は避けられたはずという評価が続くと、部下がリスクを取ろうとしなくなる。
・失敗は、その原因を探るなど重要な学びを得る場でもあるにも関わらず、その機会が削がれることになる。
・チームの信頼関係が損なわれ責任のなすりつけあいが起こる
・情報共有や、意見を発することもためらわれるようになる
それでは、この後知恵バイアスを防ぐにはどうしたらいいか。
今回は長くなってしまったので次回にお話したいと思います。