YOSAKOI仙台で開幕 津波被災地からも参加
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色鮮やかな衣装をまとい、力いっぱい演舞する踊り手=9日午後13時30分ごろ、仙台市仙台駅 西口 |
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第14回みちのくYOSAKOIまつり(実行委員会主催)が8日、仙台市青葉区の勾当台公園市民広場などを舞台に2日間の日程で開幕した。全国から集まった181チーム約8000人が市地下鉄沿線に設けられた7会場を巡回し、力強い演舞を披露した。
会場では、色鮮やかな衣装をまとった踊り手たちが、木製の鳴子(なるこ)を手に躍動感あふれる群舞を演じた。民謡風の曲調に流行歌を採り入れるなどした創意あふれるステージは、観客の熱気に包まれた。
東日本大震災で深刻な被害を受けた地域から参加したチームもあり、ひときわ大きな拍手が送られた。
宮城県亘理町の「わたり恋来い」はメンバーの自宅が流失するなどし、練習を再開したのは9月になってから。代表の笹本喜代さん(60)は「大変な思いをしている仲間や地域を考えると踊る気分になれなかった。ことしは衣装の新調もあきらめた」と言う。
9日は午前11時半から青葉区の定禅寺通、午後5時から一番町四丁目商店街でそれぞれパレードを行う。震災発生時刻の午後2時46分には、大会に参加できなかった全国の愛好家らが、各地で追悼の思いを込めて踊りをささげる予定。恒例のコンテストは中止した。